SES企業や無期雇用派遣で賞与が支給される会社も多くあります。
年に2回、まとまった金額が入るため、賞与があった方が良いと考えている人もいますが、無くても良いと考えています。
理由は、単に基本給が減っているだけだからです。
このような方向け
- 賞与が欲しいと考えている方
- SES企業や派遣会社で働いている方
書いた人の経歴
中小規模のSES企業にて約20年間働いたのち、同じIT業界の派遣(無期雇用)に転職。テストからテスト設計、サーバ系の運用保守から設計まで様々な会社を転々としながら経験を積んできました。SES企業の現実、良い点も悪い点も経験済です。
賞与(ボーナス)が無くてもいい理由
賞与が無くても良いと考える理由ですが、SESや派遣の場合は入ってくる金額が明確です。
派遣先との契約金です。
その為、賞与は単に毎月の貰える基本給から何割かが抜かれて、積み立てられているだけになります。
賞与が無くてもよい理由
- 毎月の基本給が減っているだけ
- 基本給が減ると残業代が減る
- 賞与は無くなる可能性がある
毎月の基本給が減っているだけ
SES企業や派遣会社が出している賞与は、毎月の基本給から何割かを積み立てて払われています。
その為、年間の合計を行うと結局のところ同じ金額になるだけです。
「月収20万、賞与無し」か「月収15万、賞与60万」のどちらかになっているだけ、ということです。
1年単位で合計すると同じ、という考え方もあります。
しかし、会社を辞めてしまった場合、タイミングにもよりますが、本来もらえるはずのお金がもらえなかったということになります。
また、それ以上に問題と考えるべき点は、毎月の基本給が下がってしまう事です。
基本給が減ると残業代が減る
基本給が下がる影響に残業代があります。
社内規定に記載されているはずですが、残業代は「基本給×1.25」などの基本給ベースで計算されます。
忙しい仕事で残業が多くなればなるほど、基本給の違いで収入に差が開きます。
賞与は無くなる可能性がある
賞与の支給は義務では無いため、会社の業績が悪ければ割合を下げられたり無くなったりすることがあります。
これも社内規約に明記されているはずです。
本来もらえるはずのお金が無くなる可能性があるということです。
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役職手当や家族手当も同じ
会社によっては、色々な手当てが出ていると思います。
役職手当や家族手当などです。
これらも義務ではないため、金額を含め会社が決定することが出来ます。
(変更するために色々な手続きがあって、簡単には変えることは出来ないと思いますが)
繰り返しになりますが、SES企業や派遣会社は、入ってくるお金が決まっています。
入ってくるお金以上に給料を支払うことなど無いため、結局のところ本来もらえるはずのお金が引かれて、いつでも変更することが出来る手当で支払われているだけの話になります。
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貯蓄できない人には賞与はあった方が良い
賞与をなくし、その分基本給をあげてくれた方が良いという考え方ですが、貯蓄が苦手な人には賞与はあった方が良いです。
支払われた給料を、次の給料日までに使い切ってしまう人の場合は、賞与を貯蓄にまわすことが出来るためです。
貯蓄は何かあった時の保険以外にも、口座残高などを確認したときの気持ち的な面でもあった方が良いです。
さいごに(SESや派遣に賞与より基本給)
賞与に対する考え方は色々とあると思いますが、SES企業や派遣に限っては不要かと考えています。
その分、本来支払われるべき金額を基本給に反映して欲しいです。
また、会社が支払っている手当も同じ考えです。
賞与も出ない、手当も全くない、だから良くない企業だという考え方ではなく、むしろ出している会社の方が基本給がかなり低く、いつでも無くすことが出来る手当ばかりで危険という可能性もあります。