転職

IT技術者が客先常駐を外した転職活動を行う方法(社内業務希望の方)

IT業界で仕事をしていると客先常駐、SESや派遣での仕事をしている方が多いのが分かります。

この客先常駐という働き方が自身の考えている働き方と合わずに転職したいが、どのように次の転職先を探せばよいのか。

方法としては、会社のクチコミ情報を参照して客先常駐の有り無しを参照する、社内SE向け・社内案件が多い会社を扱っている転職エージェントを利用するのが一番の近道です。

このような方向け

  • 客先常駐の働き方が合わないと思っている方
  • 社内SEへ転職を考えている方

書いた人の経歴

中小規模のSES企業にて約20年間働いたのち、同じIT業界の派遣(無期雇用)に転職。テストからテスト設計、サーバ系の運用保守から設計まで様々な会社を転々としながら経験を積んできました。

客先常駐を外した社内SEへ転職を行う方法

社内での業務が多い会社への転職方法としては、以下が挙げられます。

転職先の候補を探す方法

  • 社内SE、社内案件が多い会社を扱っている転職エージェントを利用する
  • 多くの求人を扱っている総合型の転職エージェントを利用する
  • クチコミサイトで社員からの実際の情報を確認する

社内SE、社内案件が多い会社を扱っている転職エージェントを利用する

転職活動を行う上で、転職エージェントの登録は必須となります。

求人が一覧で参照できる転職サイトよりも、転職エージェントの担当者へ色々と転職条件などを話し、合った条件の求人を紹介してもらう方が会社選びに失敗する可能性が低いためです。

また、採用する会社側から見ても、誰もが応募できる転職サイトからの応募よりも、転職エージェント側で一度求めている人材か精査してもらった方が効率的です。

転職エージェントは数多くありますが、社内SEに特化した、また社内案件・自社開発を行っている会社を多く扱っている転職エージェントがあります。

このような転職エージェントを選ぶことで目的の求人を探す時間が軽減されます。

デメリットとしては、関東圏などの都市部の求人のみを扱っているエージェントが多いため、それ以外の場所で働きたい方には向いていないという点です。

多くの求人を扱っている総合型の転職エージェントを利用する

転職エージェントを利用する目的としては、アドバイスや転職目的に沿った求人を案内してくれる担当者が居ることです。

ITに特化した転職エージェントでは無くても、求める働き方が社内SEであると明確であるなら、それを伝えることで適切な求人を案内してくれます。

総合型エージェントを選ぶメリットとしては、全国の案件を扱っているという点と求人数が多い点になります。

ITとは全く関係ない業種でも、情報システム部などがあり社内SEを募集している場合もあるため、利用した方が良いです。

デメリットとしては、転職エージェントの担当者に当たり外れがある点です。

クチコミサイトで社員からの実際の情報を確認する

転職エージェントで多くの求人を紹介していただいたとしても、実際の会社の働き方は分からないことが多いです。

そういった場合は、会社のクチコミサイトを利用することをおススメします。

会社の社員の方、または元社員の方が在籍していた会社の年収や実際の職場について記載してくれています

利用するためには、自身の在籍している、または在籍していた会社のコメントを登録する必要があります。

転職エージェントからの情報だけでなく、自身でも候補として考えている会社の調査は行ってください。

社内SE、社内案件が多い会社を扱っている転職エージェント

具体的に登録する転職エージェントとしては、以下が挙げられます。

転職エージェントの登録は必須ですが、多くのサイトに同時に登録するとエージェント側とのやり取りや希望に沿った会社の調査・選定をする時間が無くなります。

その為、全てのエージェントを同じ時期に登録するのではなく、初めはどれか一つに登録して、紹介してもらえる会社を確認することをおススメします。

働きながら転職活動を行う場合、同時に登録するエージェントは3社が限界だと考えています。

登録する転職エージェント

  • 社内SE転職ナビ
  • クラウドリンク
  • TechClips

社内SE転職ナビ

社内SEに特化した転職活動を行う方向けの転職エージェントとなります。

扱っている仕事内容はネットワークエンジニアやプログラマなどIT業務全般の為、社内SEが転職の条件と考えている方におススメです。

特徴

  • 社内SEの求人に特化した転職エージェント
  • IT全般職種(ネットワークエンジニア、プログラマなど)を扱っている
  • ターゲット年齢層が20代~40代と幅が広い

チェックポイント

  • 関東圏、関西圏の都市部の求人がメインなため、その他の地域で探している場合は不向き

クラウドリンク

自社内での業務を行っている会社の求人を多く扱っている転職エージェントになります。

インフラエンジニアなどのIT寄りの求人から、機械・製造関係の会社の社内SEまで幅広い求人を取り扱っています。

IT業界から少し外れた、他の業種の社内SE、情報システム部的な部署に入社することが出来れば、発注者側、つまりSES企業などに依頼をする側の立場になれる可能性もあります。

また、特定のスキルや開発言語などを主軸とした求人の紹介も可能なため、今までの経験を活かせる転職先が見つけやすいです。

特徴

  • 自社内案件を持っている会社の求人を多く扱っている
  • 開発言語を含めた得意なスキル、経験を活かした転職活動ができる
  • 幅広い職種の求人を扱っている

チェックポイント

  • 都市部以外の求人も扱っているため、その他の地域で探している方は要チェック

TechClips

自社内での開発業務を行っている企業への転職実績が高い転職エージェントになります。

首都圏限定ですが、扱っている求人の想定年収も高く、転職による年収アップも期待できます。

また、登録前に一部の扱っている求人の概要をサイトから検索することが出来るため、実際に登録した後のイメージがしやすいです。

特徴

  • 自社内案件を持っている会社の求人を多く取り扱っている
  • エージェントがエンジニア出身の為、話がしやすい
  • 年収500万以上の求人のみ扱っている

チェックポイント

  • 登録前にどのような企業求人を扱っているか知りたい方
  • 首都圏(東京・神奈川・埼玉・千葉)で転職先を探している方

「TechClips」の詳細や登録

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総合型の転職エージェント

総合型の転職エージェントに登録する場合、知名度が高いエージェントの利用をおススメします。

理由は求人数自体が多いためです。

総合型転職エージェント

  • パソナキャリア
  • doda

パソナキャリア

ターゲット年齢層も幅広く、ハイキャリアの求人も扱っている知名度の高い転職エージェントです。

顧客満足度が高いため、総合型のデメリットとして挙げていた担当者の質も問題なく、利用しやすくなっています。

特徴

  • 他の転職エージェントにない求人も扱っている
  • エンジニアの転職に強みがある
  • 30代~40代の転職支援実績が多い

「パソナキャリア」の詳細や登録

doda

求人数が多く、また更新回数も多い知名度の高い総合型転職エージェントです。

担当者(エージェント)を付けずに一人で目的の求人を探すことも出来ますし、他と同様にエージェントサービスを利用することもできます。

限られた時間の中で転職活動を行うため、エージェントサービスを利用するのがおススメです。

特徴

  • どのような求人があるのか自分で一度探してみたい方(エージェントサービスを利用せずに登録可能)
  • 全国かつ幅広い年齢層の求人を扱っている

知っておいてほしい事(社内SEについて)

客先常駐を外した転職として、社内SEを軸とした転職活動は有効と考えられます。

ただし、客先常駐が嫌だから社内SEではなく、社内SEの仕事をよく理解した上で自身の仕事への向き合い方をよく考えてから転職を行う必要があります。

理解しておくこと

  • 会社によって社内SEの仕事内容は全く違う
  • 責任と年収が比例して上がる
  • 人を使う立場になり技術から離れてしまう可能性がある
  • 会社規模が大きい場合は頻繁な異動もある

会社によって社内SEの仕事内容は全く違う

当然ですが、社内SEと言っても会社によって仕事内容は多岐にわたります。

社内インフラの運用業務から、自社開発案件の対応、社内のヘルプデスクなど様々です。

中小規模の会社の場合は、パソコンのリース対応など何でも屋的な仕事になることもあります。

今現在だけを考えるのではなく、1年後の近い将来から5年後10年後の先も考えて、自分自身に合った会社や求人を探す必要があります。

責任と年収が比例して上がる

在籍した期間や業務、社内作業を行うことで昇進昇格することができます。

それに伴い責任も大きくなり、比例して年収も高くなります。

平均的には客先常駐のSESや派遣で働くよりもかなり多い年収になるため、収入を上げたい転職の場合は問題ないです。

人を使う立場になり技術から離れてしまう可能性がある

機械、製造業などの社内SE、情報システム部など入社すると、会社規模が大きければ大きい程、外部の技術者が必要になります。

客先常駐(SESや派遣)の方へ作業を依頼する、発注者側になるということです。

管理する側になると、技術面は当然ですが、どちらかというとコミュニケーションや判断力、資料の作成能力の方が必要になってきます。

そういった立場になるための転職の場合は問題ないですが、技術をもっと活かしたい、残業を減らしたいと考えて転職した場合は希望と異なり失敗したと感じる可能性があります。

会社規模が大きい場合は頻繁な異動もある

全国的に支社などがある規模が大きい会社の場合、異動により職場を転々とする場合があります。

子会社を持つ場合は、出向も当然ですがあり得ます。

新しい環境では、一から人間関係を築き上げる必要がありますので、そういった点ではSES企業と大きくは変わらないと考えています。

しかし、異動を繰り返すことで年収が増えやすいというメリットはあると思います。

さいごに(社内SEへの転職はエージェントを選んで登録すること)

社内SE、自社内業務を行っている会社への転職は専用の転職エージェントへの登録して紹介してもらうのが一番の近道です。

どのような業界でも仕事の効率化を考えて様々なシステムを導入しています。

その為、IT業界に限らず社内SEの募集は少なからずあります。

自身で探すのは時間がかかるだけで非効率なため、専用の転職エージェントを活用して、目的に合った転職活動を行いましょう。

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