40代ITエンジニアが転職活動を行う場合、今までの経歴や実績が一番重視されます。
また、それ以外に取得している資格についても確認される材料となります。
では、具体的に転職活動に有効だった資格が何だったか。
実際にサーバインフラエンジニアの私が40代で転職活動を行い、内定が出た際に企業側から伝えられた理由の中で評価された資格について記載をします。
結論から先に記載すると、初級以上の資格、具体的にはCCNP(Cisco Certified Network Professional)やLPICのLv2以上等になります。
このような方向け
- 40代の転職時に有利になる資格が知りたい
- 今は転職を考えていないが、今後の為に取得しておいた方が良い資格が知りたい
書いた人の経歴
中小規模のSES企業にて約20年間働いたのち、同じIT業界の派遣(無期雇用)に転職。テストからテスト設計、サーバ系の運用保守から設計まで様々な会社を転々としながら経験を積んできました。
(はじめに)IT関連の資格について
一般的に入門レベル、初級(アソシエイト)レベル、専門(プロフェッショナル)レベルで分けられている
IT関連の資格の多くは難易度で分けられていることが多いです。
働きながらでも1か月程度で取得が可能な入門レベル。
実務経験があれば数か月、実務経験が無くても個人の努力次第で取得可能な初級、いわゆるアソシエイトレベル。
そして、取得の為にある程度の実務経験が推奨されている専門、プロフェッショナルレベルです。
専門レベルの資格はその技術を強みにしている会社、その技術に特化した業務を行っている会社の方が多く、その他は個人の自己啓発で取得していることが多いです。
一般的なサーバインフラエンジニアの場合、サーバやネットワークの全体的な知識があった方が良いため初級レベルの資格を取得している方は多いですが、専門レベルの資格を持っている方は少なくなっています。
日々の業務の中で、専門レベルの知識が必要な作業が発生することがほぼ無いため、初級レベルで十分だからです。
しかし、転職活動となると考え方は変わり、実際の業務で使うことは無かったが専門レベルの知識も持っているとプラスになります。
インフラエンジニアとして有効な専門性の高い資格
サーバ関連(LinuC Lv2以降、LPIC Lv2以降)
Linux関連の資格になります。
LinuCとLPICは同じような資格ですが、LinuCが日本よりの資格、LIPCがグローバルよりの資格になっています。
この資格のLv2を専門レベルと考えるかは人それぞれですが、実際取得している方があまり居なかった為、ここに記載しています。
Lv1は新入社員に取得させる会社もある位ですので、資格保持されている方はかなり多くなっています。
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ネットワーク関連(CCNP、ネットワークスペシャリスト)
サーバインフラエンジニアよりもネットワークエンジニアに求められる資格になります。
その為、インフラエンジニアでこのレベルの知識を求められる業務はほぼ無いです。
日々の業務以上の知識を求められる資格のため、取得している方はかなり少なくなっています。
CCNPの場合、受験費や学習教材を考えると10万以上は必要になるため、金銭面でもハードルが高くなっています。
初級レベルの「CCNA」でも評価される可能性は高いです。
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その他:ソフトウェア関連(JP1、Oracleなど)
インフラエンジニアとして構築、運用、保守等を行う環境にもよりますが導入されているソフトウェアの資格が有効になる場合もります。
JP1は日立が販売しているITシステム運用管理ソフトウェアです。
こちらもプロフェッショナルとコンサルタントの資格があります。
また、Oracleも資格が存在しています。
専門レベルの資格だとORACLE MASTER Goldになります。
その他、インフラのクラウド化が進んでいるため、比較的新しい資格であるAWS関連も評価されやすいです。
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資格取得の為に(定期的な勉強時間を作る)
学習する習慣付けが必要
資格の取得のためには時間を捻出し、参考書やWEBで勉強をする必要があるのは当然です。
もう一つは、毎日少しでもいいので学習を進めるという点です。
通勤の電車の中、寝る前の15分など取得したい資格の学習を日常的に行うことをおススメします。
そう考えると参考書よりも手軽に学習ができるWEB教材の方が向いています。
年齢を重ねれば重ねるほど業務以外の学習は難しくなります。
単純に覚えられません。
そのため、資格取ろうかなと思ったら早いうちに行動に移しましょう。
さいごに(40代で転職に有効な資格)
IT関連の仕事をしていると勉強すべきことが多く出てきます。
初級レベルの資格を取得した後は、その資格の上位資格にあたる専門レベルにチャレンジしてみてください。
今は考えていなくても5年後10年後にとっておいてよかったと思える日が来るかもしれません。
また、転職活動を行っていなくても学習した知識は無駄になることはなく、社内でも評価されるはずです。
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