IT業界の無期雇用派遣に転職して1年が経過しました。
転職する前は、提示された想定年収が今までよりも低いことや、派遣会社で働くことの不安もありましたが、思っていた以上に快適に仕事をしています。
すべての派遣会社、無期雇用派遣が同じではありませんが、実際に1年間働いてみた結果を記載します。
このような方向け
- IT業界の無期雇用派遣で働くことへの不安がある方
- 40才台で転職を考えている方
書いた人の経歴
中小規模のSES企業にて約20年間働いたのち、同じIT業界の派遣（無期雇用）に転職。テストからテスト設計、サーバ系の運用保守から開発設計まで経験しています。
内定時の想定年収と実際の年収
仕事をするうえで外せない要素としては収入、年収があります。
転職活動にて内定をもらった際に提示された想定年収と、実際の1年目の年収は以下となります。
- 内定時の想定年収：約475万円
- 1年目の年収：約500万円（500万は超えました）
500万円を多少超えた年収をもらうことができたため、転職前と同等の値となりました。
仕事の内容や、残業時間、賞与などから考えると個人的には思っていたよりも良い年収になったと考えています。
1年目の年収のポイント
- 残業時間について
- 1年目の基本給について
- 1年目の賞与支給について
残業時間について
私の場合は月に平均で2時間前後、派遣会社との打ち合わせ等で3時間程度でした。
合計すると、月に平均で約5時間となっています。
ほぼ毎日定時で仕事を終えることができているため、平日でもプライベートの時間をとることができました。
前職と比較してもかなり残業時間はかなり減ったため、同等の年収だったことは思っていたよりも良かったと考えています。
年収が前職と同等でも残業時間が増えていれば意味がないため、派遣先に恵まれたのだと思います。
1年目の基本給について
入社時点で月の基本給は約32万でした。
無期雇用派遣の場合、転職してきた人の最初の基本給は低く設定されることが多いです。
経歴書の内容や面談だけで、実際にどの程度の単価の派遣先で働くことができるかなんて判断が難しいためです。
なので、最初は低く設定して、実際の派遣先単価などから適切な基本給に修正します。
修正するタイミングが6か月後か1年後かは派遣会社によって異なりますが、多くの場合は上がると思われます。
実際、私の場合も基本給の見直しが行われ、入社後半年後には7万円も月収が上がり、約39万になりました。
1年目の賞与支給について
働いている派遣会社は賞与の支給も年に2回あります。
転職した時期の都合上、1回目の賞与の支給額は数万円でした。
在籍してからの日割り計算で支給、となっています。
派遣会社自体の業績次第で支給されるかどうかが決まりますが、約1回分の賞与が無い状態でしたので、2年目からはもう少し年収自体も増えると想定しています。
仕事内容について
無期派遣会社で働き始めて、実際には派遣されてから同じ会社で1年間働きました。
仕事内容も希望に合ったものであり、残業も無く、働きやすい派遣先になっています。
いつ終了になるかがわからない派遣での働き方ですが、前向きに仕事ができています。
仕事内容について
- 転職目的の働き方
- 前職の経験も活かせる
転職目的の働き方
前職よりも前向きに仕事に取り組めている理由の一つとして、転職目的の働き方、仕事内容ができていることがあります。
1年間働いて新しい知識になったこともありますし、他の技術者から習うことも多くありました。
成長速度という点では若い方には負けると思いますが、40才台でも確実に成長ができています。
前職の経験も活かせる
前職も同じIT業界のSES企業でしたので、そこで得た知識は十分に活かすことができています。
私が知らないことを派遣先の方が知っていることもありますし、その逆も当然あります。
このような知識や経験は長年積み上げてきたものなので、40才台でも、むしろある程度年齢が高いほうがアピールしやすいと思います。
無期雇用派遣の注意点
仕事内容や年収面で、1年目は満足する結果となりました。
ただし、派遣先が単に良かった、働きやすかった企業だっただけかもしれません。
もしも、無期雇用で派遣会社で働くことを検討している方は、次のような点を注意してください。
注意点
- 派遣会社の規模（派遣先が重要）
- IT業界経験の有り無し
派遣会社の規模（派遣先が重要）
無期雇用派遣で働いても、最終的に仕事をする場所は派遣先になります。
働きやすいか、いわゆるホワイト企業かブラック企業かは派遣されるまで分かりません。
しかし、いわゆるブラック企業を可能な限り避ける方法はあります。
それは規模の大きい派遣会社を選ぶことです。
規模が大きい場合、多くの派遣先を持ち、1次受けの派遣も多く、またコンプライアンス的な面に力を入れているためです。
規模が小さい場合、2次受け派遣などブラック化しやすい派遣先が多く、派遣先の選択肢も少なく、見た目だけのコンプライアンスになっていることが多いです。
無期雇用派遣を選ぶ際は、会社規模、派遣先企業情報などが記載されている派遣会社を選びましょう。
IT業界経験の有り無し
IT業界の場合、経験の有り無しで派遣先や給与が大きく変わります。
未経験で働きだすと、本当にIT業界かと思うような仕事、雑務としか言いようがないような仕事をする場合もあります。
そのため、40才代IT業界未経験で頑張ることはかなり難しいと考えたほうが良いです。
20才代の若い方でも、未経験の場合は前職より給料が低くなる可能性があります。
ただ、5年～10年と年単位で考えるとサラリーマン全体の平均と同じくらいの給料はもらえるようになります。
さいごに（無期雇用派遣は思っているほど悪くなかった）
私の場合、無期雇用派遣で働いて1年が経ちましたが仕事内容や年収面について、思っていた以上に良かったと思っています。
働き方や仕事に関する考え方は人それぞれですが、「派遣で働く」という言葉だけで転職先として避けている場合は、候補にいれて精査してみることをお勧めします。
ただ、新卒の方にはお勧めしません。
新卒の場合は、メーカーなどの派遣を使う側の会社への就職、転職を強くお勧めします。
