仕事をしていると間違い、ミスをしてしまう事は多々あります。
しかもミスをしてしまった時に限って、違うことでミスを重ねてしまう事も良くあることです。
自信が無くなってしまったり、会社に行きたくなくなるなんてことは誰しも経験しています。
誰にでもあることを前提に、ミスをしてしまった後にどうするかを前向きに考えることが重要です。
このような方向け
- ミスを重ねてしまい、自身が無くなってしまった方
- 出来るだけミスをしないような対策を考えたい方
書いた人の経歴
中小規模のSES企業にて約20年間働いたのち、同じIT業界の派遣(無期雇用)に転職。テストからテスト設計、サーバ系の運用保守から設計まで様々な会社を転々としながら経験を積んできました。
ミスをしない人は居ない、という考え方
始めに、ミスは誰にでもあるということを理解しておく必要があります。
想定していなかった作業でミスが発生してしまうのは仕方のない事だと考えてください。
誰でも初めての作業では手探りで実施する必要があるため、ミスが無かったとしても、それは単に運が良かっただけです。
ミスをしてしまった場合は、気持ちを切り替え、同じミスを再びしない方法を考えることが重要です。
対策をしたのに、またミスを繰り返してしまった。
そのような場合は、その対策自体に考慮漏れがあっただけの話です。
どんな対策でも、人の判断が入る時点で、ミスが起こる可能性はあります。
ミスした時は、落ち込んだり自信が無くなって当然、しかし、しばらくたてば良い経験として、自身の知識になります。
ミスを少なくするための対策
ミスを少なくする方法としては以下の様なものがあります。
ポイント
- 手順書の作成
- 2重チェックの体制
- チェックリストの作成
- 知識を付ける
手順書の作成
基本的な対策になりますが、作業の手順書作成になります。
どのような作業でも定常的なものはあるはずです。
このような作業でミスを少なくするためには、最も効果のある方法になります。
ポイントは、作っただけで満足してしまい、運用されていない、ということが無いようにすることです。
その為には面倒でも、承認を取った手順書、成果物となるような手順書を作成することです。
そうすれば、定期的な見直しも行う必要が出てくるため、本当の意味での手順書になります。
2重チェックの体制
本番環境に対して作業を行う際に、チェック要員の2人体制で作業を行います。
こちらも基本的なことで、多くの会社で行われていることです。
こちらも形式的なものになりがちなため、チェックする人も作業の内容をしっかりと理解しておく必要があります。
チェックリストの作成
手順書の簡易版であるチェックリストを作る方法もあります。
手順書では詳細を記載する場合があるため、慣れてくるとそこまで見ない、ということが増えてしまいます。
その為、ポイントだけを箇条書きにしたチェックリストを作成して、チェックを付けながら作業を進めます。
過去にミスをした手順などは確実に追記する、などの対応を行うことでミスを減らすことが出来ます。
知識を付ける
ミスを起こす原因として、作業に対しての知識不測の可能性があります。
その為、長期的な対策にはなりますが、関連する知識、資格の勉強をする方法もあります。
他の対策のように、すぐに出来る内容にプラスして、個人の知識を増やす対策を並行して行えばミスを減らし、また知識が増えることで自信につながるはずです。
あわせて読みたい
ミスをしやすい環境
ミスが起こったのは、仕事環境が根本的な原因である可能性もあります。
対策が難しいですが、個人の対策を実施したのも関わらずミスが起きてしまう場合は、客先常駐の場合は営業担当など自社の人などを巻き込んで一度改善できないか相談してみた方が良いです。
ミスが起こりやすい環境
- 時間に余裕がないスケジュール
- 報告相談がし難い環境
時間に余裕がないスケジュール
作業をする際に余裕のないスケジュールが立てられることがあります。
この手順は何分、このテスト実施には何分などで手順一つ一つに時間を設定されてスケジュールを決める場合などです。
余裕のある時間、何かあった場合のバッファを考慮して設定した場合、なぜこの時間なのか、もっと短く出来ないのかなどを上司や客先が言ってきたりします。
余裕のないスケジュールはミスを発生させます。
このような環境でミスをしてしまった場合は、個人の責任以上に仕事環境に問題があると考えた方が良いです。
報告相談がし難い環境
意図しない動作などで判断に困った場合、継続するか中断するかを判断する場合があります。
このような場合、ある程度自身で考えた後、上司などに判断を仰ぐと思います。
ただ、どこまで調べてから報告していいのか、という判断は難しいです。
丸投げは仕事上良くないのは分かりますが、調べるのに時間をかけすぎても作業が遅れる一方です。
普段から報告相談がしやすい環境、上司との関係があれば、調べたが分からないなども含めて報告や判断を仰ぎやすいです。
ただ、逆の場合は、なかなか難しいです。
報告相談が難しい環境の原因は、上司側にある場合が多く、これも環境的にミスをしやすいと考えられます。
あわせて読みたい
さいごに(ミスは誰にでもある)
ミスは誰にでもあることです。
ミスを怒る上司も過去には多くのミスを経験しています。
その時は落ち込んでしまう事もあると思いますが、それよりも今後、同じミスを繰り返さないような方法を考えましょう。
また、完全な対策は人が作業する限り無いです。
ミスをしたら対策をする、またミスをしたら対策をするなどを繰り返すことにより、安定した作業を行うことができるようになり、結果として自信が付きます。
誰でもそうなので、思い詰め過ぎなくても大丈夫です。