運用保守

初心者向け「ログインできない場合の確認」(HP-UXインフラ保守運用)

HP-UXにログインできないよ、何とかして

私はインフラ系の保守運用業務を5年行ってきました。

そこでよく発生していたのはUNIX系サーバのアカウントロックです。

今回はHP-UXについてアカウントロックの解除の処理を記載します。

はじめに

運用保守では全ての操作に承認作業が必要となります。

解除等を実施する時は、必要なフローに則って処理してください。

また、ここに記載のコマンドについては自己責任にて実施してください。

設定内容確認

HP-UXは高信頼性モードという特殊な設定が存在しています。

対象のシステムが高信頼性モードか通常モードかは以下ファイルの存在しているかで判断可能です。

 /tcb/files/auth/system/default

また、アカウント自体が存在していることも確認しておいてください。

ロック状態確認

非高信頼性モードの場合

コマンド:userstat -u {ユーザーID}

ロックがかかっている場合は、「maxtries」が表示されます。

高信頼性モードの場合

コマンド:/usr/lbin/getprpw -m lockout {ユーザーID}

戻り値:lockout=0000000

ロックがかかっている場合は、どこかが「1」になります。

パスワードの試行回数によるロックは左から4つ目が「1」になります。

ロック解除操作

非高信頼性モードの場合

コマンド:userdbset -d -u {ユーザーID} auth_failures

高信頼性モードの場合

コンソールからログインすることでロックの解除が可能です。

または、以下コマンドでも可能です。

コマンド:/usr/lbin/modprpw -k {ユーザーID}

コンソールログインについて

管理ポート(iLoポート)へのtelnetまたはSSH接続することでMP MAIN MENU画面に遷移します。

「co」を入力し、コンソール接続を行います。

仮想サーバの場合は以下の記事を参照してください。

その他のOSについて

同じようなアカウントロックは別のOSでも発生します。

以下、関連記事を書いていますので、そちらを参照してみてください。

まとめ

HP-UXは特殊なOSのため、独自コマンドや操作が多いイメージです。

アカウントロックについても、他のUNIX系OSとは違うため、覚えておいて損はないかと思います。

-運用保守
-, , ,