運用保守

HP-UX(Integrity VM)のログについて

IntegrityVMのゲストOSログってどこにあるの?

HP-UX環境がよくわからないという方向けのまとめです。

正直、HP-UX(IntegrityVM)の環境って他の仮想環境と違って、かなり特殊だと思っています。

はじめてこの仮想環境を運用した時、全く分からずかなり苦労した記憶があります。

ネットでも情報は限定されているため、私の知っている範囲で情報を記載したいと思います。

環境によって、必要な設定や情報は変わるため、調査や理解するための初めの1歩として参照してください。

はじめに

保守運用の仕事で触れた「HP-UX 11i v3」環境について情報を記載しています。

環境によっては記載情報と異なることが多くあるため、コマンドなどの実行は自己責任でおねがいします。

ログ関連

問題の調査などでログの参照は必須となっています。

よく参照されると思われるログについて記載します。

以降の「ホスト」「ゲストOS(仮想マシン)」は上記のイメージで記載します。

ゲストOSへ実行したコマンドログ

ホストOS上で実行したゲストOS向けのコマンド履歴が保管されています。

/var/opt/hpvm/common/command.log

実行したコマンドを後から確認したいときに参照するとよいと思います。

ゲストOSのログ

ゲストOSのログは次のパスに出力されます。

/var/opt/hpvm/guests/{ゲストOS名}/log

ゲストOS名についてはhpvmstatusコマンドなどで確認をしてください。

また、上の階層にはゲストOSの構成ファイルが格納されています。

/var/opt/hpvm/guests/{ゲストOS名}

ゲストOSのモニターログ

ゲストOSのモニターログは次のパスに出力されます。

/var/opt/hpvm/common/hpvm_mon_log

クラッシュダンプ

デフォルトでは次のパスに出力されます。

/var/adm/crash

Web管理画面

HP-UXにはWeb管理画面があります。

iLoに設定したIPアドレスをブラウザ上で入力すればログイン画面が表示されます。

(web管理画面が表示されるような設定がされている必要があります)

メニューに「リモートコンソール」があり、ホストOSへのログインが可能となっています。

HPUX関連記事

HP-UX関連では以下の記事も書かせてもらっています。

HP-UX(Integrity VM)のゲストOS(仮想サーバ)操作

初心者向け「ログインできない場合の確認」(HP-UXインフラ保守運用)

まとめ

HP-UXはインターネット上にあまり日本語で情報が無いため、基本的に問題が発生した場合は保守サポートへの問い合わせになると思います。

保守サポートへ問い合わせを行うと、解析に必要なログの収集方法も教えてもらえるため、ここに記載したようなログを依頼されます。

あまり参照することも無いログにはなりますが、こんな場所に出力されるよ、ということで纏めました。

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