インフラエンジニアとして運用保守などの業務を行っていると、一度はクラウドサービス、AWS等の言葉を聞いたことがある方が多いと思います。
クラウドはすでに多くの企業が導入しているサービスのため、インフラエンジニアとして仕事をしていきたいと考えている方は勉強をしていた方が良いです。
ただ、いざ勉強を行おうとした際に何から手を付けていいのか、と考える方が多いと思います。
私もオンプレミスのVMware環境の運用保守しか業務経験が無く、勉強方法に迷いました。
そんな私がAWSの知識ゼロからSAA(AWS Certified Solutions Architect – Associate)の資格を取得した際の学習サイトを紹介したいと思います。
基本的には「Udemy」や「AWS WEB問題集で学習しよう」などのWEBコンテンツを利用しました。
このような方向け
- AWS資格(SAA)の勉強方法を知りたい方
- AWS資格取得のためのコンテンツを知りたい方
勉強方法にWEBコンテンツを利用した理由
WEBコンテンツで勉強を行う理由は以下です。
WEBコンテンツを利用する理由
- 通勤時間などに気軽に勉強が出来る
- コンテンツ自体に更新が入る
通勤時間などに気軽に勉強が出来る
勉強をするうえで一番大切なことは継続です。
出来るだけ毎日、1つでもいいので用語や問題を解くことで知識や理解が深まっていきます。
しかし、この継続が一番難しいです。
そこでおススメなのが、通勤時間を利用した勉強になります。
毎日の通勤時、時間にして往復で近ければ20分、遠ければ2時間くらいは電車などに乗っている時間があると思います。
仕事が終わって家に帰ってから勉強時間を作るよりも、この時間を有効に使った方がはるかに継続が簡単です。
電車やバスなどで書籍で勉強するのは大きさや重さ的にも少々大変です。
その為、もっと手軽な、スマホで勉強出来るWEBコンテンツが良いです。
コンテンツ自体に更新が入る
書籍は一度購入すると、当然内容は変わりません。
しかし、AWS等の内容は頻繁に変わります。
機能が増えたり、メニューの変更、またそれに伴い試験範囲の変更まで行われます。
そういったときに、WEBコンテンツの場合は試験範囲に合わせた更新が入ります。
おススメする「Udemy」のコンテンツは一度購入すると、その後は更新がはいっても追加料金は不要の為、資格更新の時にも役立ちます。
このような点からもWEBコンテンツはおススメできます。
(学習方法1)「Udemy」を利用した勉強
「Udemy」を知っているでしょうか?
参考書をメインで学習してきた方は知らない方も多いと思います。
Udemyはオンライン学習プラットフォームで、様々な資格対策の講座や知識を公開しているサイトになります。
講師となりたい人や会社がコンテンツを登録し、それを私たちユーザーが購入する形式です。
値段も講師側が設定するため、数千円から数万円など様々、また資格だけではなくプレゼン知識など資格外の講座もあります。
グローバルなサイトのため、英語の講座が多いですが、日本語対応も当然あります。
SAA取得のために勉強した講座は以下になります。
勉強の流れ
- AWS入門資格の「クラウドプラクティショナー」で専門用語を覚える
- SAA専用のコンテンツでAWS操作と試験対策を行う
AWS入門資格の「クラウドプラクティショナー」で専門用語を覚える
多くのIT関連試験では入門レベル、初級レベル(アソシエイト)、専門レベル(プロフェッショナル)が存在しています。
AWS資格も同様に入門レベルの資格が存在しています。
SAA( AWS Certified Solutions Architect – Associate)は名前の通り「初級レベル(アソシエイト)」の資格となっていますが、その前にAWSの専門用語をある程度理解しておいた方が良いです。
その為、入門レベル資格である「クラウドプラクティショナー」の学習を初めの一歩として行うことをおススメします。
「クラウドプラクティショナー」の試験もあるため、必要な場合は取得してもよいですね。
ただ、私はAWSのサービス、用語や概念を理解するために学習しただけで、こちらの資格を飛ばしてSAAを取得しました。
こちらの講座は2022年2月に更新が入っています。
SAA専用のコンテンツでAWS操作と試験対策を行う
SAA用のコンテンツも当然あり、こちらを利用しました。
全体的な流れは、AWS操作を動画で説明をしながら機能やポイントの説明が行われます。
お金が出来るだけかからないような設定を考慮して進めているため、見るだけでなく実際にAWSアカウントを作成して一緒に進めると、AWS利用料は何円かは必要になりますが、より理解が深まると思います。
また、最後に3回分の文字試験が付いています。
この模擬試験の解説が優秀です。
選択肢問題ですが、正解に対する回答の解説も、誤答に対する解説も詳細に記載されている問題が多く含まれています。
この問題に対する解説を理解するだけでSAAの対策にはかなり有効になるのではと思われます。
その為、SAAを受験する方にはおススメできるコンテンツとなります。
2022年2月に講座の更新が入っており、頻繁に更新されています。
「Udemy」でコンテンツを購入するときは(頻繁に割引セールが開催)
ちなみにUdemyですが、頻繁に割引を行っているため購入の際にはそのタイミングを狙うことをおススメします。
1割引きなどではなく、3割~4割、時期によっては半額で購入できる場合もあります。
(学習方法2)「AWS WEB問題集で学習しよう」を利用した勉強
サイト名そのままでAWS用の問題集サイトです。
AWS各試験の問題が網羅されており、SAAの問題を行う場合は有料の「ベーシックプラン」に登録する必要があります。
料金プラン
- ベーシックプラン:SAA、SOA(SysOpsアドミニストレータアソシエイト)、DVA(ディベロッパーアソシエイト)の問題を利用可能なプラン
- プロフェッショナルプラン:AWS全資格の問題が利用可能なプラン
私が利用した際は、各プランに設定された値段を払うことで90日間利用可能となっていました。
値段や利用可能期間、プランについては変更される場合もあるため、公式サイトで確認してみてください。
ユーザー登録後、「会員登録」メニューから「有料会員登録」を選択することで各プランの説明を参照することができます。
問題数は多く、難易度は高め
SAAの問題数は1000問以上ありました。
7問が1セットとなっており、150セット以上あります。
前半(#1~#50位)は簡易的な問題が多く、用語に対する理解が出来ているかを確認するような問題となっていました。
SAAの本試験の内容よりも難易度はかなり低く、試験対策というよりはAWS基本知識の確認のために使用すればよいです。
中盤以降から本試験に近い形式の問題が多くなってきます。
その為、AWS構成をちゃんと理解したうえで、問題の意図を理解しないと回答は難しいです。
「Udemy」の講義でAWSの理解を行った後に、この問題集を実施することをおススメします。
また、終盤ですが問題の意図、回答に記載されている解説自体も日本語的に理解できない問題が結構ありました。
その為、私の場合は全問を解かずに800問位しか実施しませんでした。
残念な点は、問題に対する回答の解説
問題にもよりますが、正解についての解説はあるのですが、誤答に対する解説がすくなく感じました。
誤答でも、こういった理由で、この機能はここでは使わない、などの解説があれば、それも知識になるので、ここは残念な点となります。
問題集のみのコンテンツの為、問題を数多く解くという点においては良いですが、解説を含めた問題集のコンテンツとしては「Udemy」の方が役に立ったと考えています。
試験の結果について
ピアソンVUEにて受験を行いましたが、他のIT関連資格と同様に終了時点で結果が分かります。
ただ、正式な通知は数日かかるようです。
合格した場合の正式なメール通知は「AWS Certification」から届き、リンク先で認定書のPDFやスコアの確認が可能です。
また、資格認定のバッジの発行連絡が「Credly」というサイトから来ます。
バッジは取得した資格のアイコン的なもので、メール等に付けて資格保持を証明するようなものです。
正式な通知が来る前に「Credly」からメールが来たので、最初はよく分かりませんでした。
ちなみにバッジを取得するためには、ユーザー登録が必要になっています。
さいごに(知識ゼロからAWS(SAA)に合格することが出来た)
AWSの知識がない状態から学習を始めましたが、2つのサイトを活用してSAAを取得することができました。
両サイトとも有料でお金がかかりますが、1回で試験をパスするためには必要な経費だと。
確実に合格できるという保証はないですが、合格する可能性を高めるためにAWSの資格受験を考えている方は利用してください。
インフラエンジニアだけど、今後AWSの仕事をするかどうか分からない、という方も資格自体は取っておいて損はないですよ。
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