現在、IT企業で働いているが、この仕事向いてないな、と思われている方もいると思います。
仕事のやり方に納得がいかない、仕事内容自体が自分に合っていないと思う、など。
別の業界へキャリアチェンジするなどの判断は、早ければ早い程よいですが、もしも1つのIT企業でしか働いたことが無い場合は、別のIT企業への転職も考慮すべきです。
何が向いていないか、によりますが、会社によって仕事の方針や進め方、方法が会社によって全く異なるためです。
このような方向け
- 仕事のやり方、方針に納得ができない方
- 仕事内容が自分に合っていないなと思っている方
書いた人の経歴
中小規模のSES企業にて約20年間働いたのち、同じIT業界の派遣(無期雇用)に転職。テストからテスト設計、サーバ系の運用保守から設計まで様々な会社を転々としながら経験を積んできました。SES企業の現実、良い点も悪い点も経験済です。
仕事の方針について(仕事の内容)
会社には、その会社独自の特徴(方針)があります。
その「特徴」に合わない場合は、仕事に興味が持てず、向いていないと感じてしまう事が多いです。
特徴の例
- 特定の企業からの仕事ばかり受注している
- 特定の仕事を専門にしている
特定の企業からの仕事ばかり受注している
特定の大企業、1社からの受注の割合が、案件全体の8割以上、などの会社です。
大企業の場合は、子会社を多く持っているため、取引会社としては複数社に見えることが多いです。
ABC株式会社という大企業の傘下に、ABCエンジニアリング、ABCソリューションなど子会社があり、その子会社からの案件ばかり、などです。
このような場合は、仕事の内容は異なっても、根本的な仕事の考え方が同じになることが多いです。
マイナス面的な例を挙げると、余裕が無いスケジュールを立てる、などです。
特定の仕事を専門にしている
パソコンのキッティング(設定)、ヘルプデスク(サポート)、品質評価(テスト)など、特定の作業を専門にしている会社です。
特定の作業に特化しているため、過去の情報が多く残っていることが多いです。
そのため、その仕事内容、会社の方針に合っていれば仕事がしやすい環境ではありますが、合っていない場合は続けることが難しいです。
仕事の進め方、方法の違い(日本企業と外資系企業)
仕事の進め方についても違いは当然あります。
日本企業か、外資系かで大きく違うのは有名で、外資系企業で一度働くと、日本企業では働き辛くなるという話もあります。
会社の種類
- 日本のIT企業
- 海外(外資)IT企業
- 日本のIT系以外の企業
日本のIT企業
個人単位ではなくチーム単位で考えられることが多いです。
こっちが残業しているから、手伝いで残業するなど、よく言えば横のつながりが強い。
また、幅広い知識を持っている人が好まれます。
日本企業的な承認フロー、何か作業をする毎に資料の作成や多くの人の承認が必要になるという点もあります。
ただし、その「承認」も形式だけになっていることも多くあります。
海外(外資)IT企業
チーム単位というよりは個人単位の考え方が強いです。
案件自体は複数人のチームで行うが、その中で自分の仕事はこれ、と線引きが明確になっていることが多いです。
その為、幅広い知識よりも、特定の分野の深い知識を持っている人の方が好まれます。
「承認」も形式だけでなく、責任範囲の切り分けに使われることもあります。
日本のIT系以外の企業
IT系とは無縁の会社であっても、色々なシステムを導入しているため、ITエンジニアは必要になっています。
そのような会社は、日本企業と外資系企業が混ざったような環境になります。
大企業の場合は、仕事の範囲は外資系に近く、深い専門知識を持っている方が多く、作業範囲が明確になっています。
ただし、「承認」については日本企業の、資料や説明に多くの時間を費やす必要がある形式です。
中小企業の場合は、メールソフトの使い方からプリンター操作まで、ITと呼ばれるか分からないものも含めた何でも屋さんになることが多いです。
さいごに(ITに向いていないなと思っていても、合うIT企業はある)
どの系列会社の仕事が多いか、日本企業か外資系企業か、会社の規模など、IT業界とひとくくりにしても仕事の内容は全く異なります。
仕事への考え方に合った企業は必ずあります。
もしも、1社でしか働いたことが無く、またIT系の知識が好き、まだ未練がある場合は、別のIT系会社への転職を考えてみることをおススメします。
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