IT経験者と呼ばれるためには何が必要なのか、判断基準が難しいです。
技術的な面は仕事の内容によって色々とありますが、期間においてはある程度の基準があると考えています。
それは「2年以上」の経歴です。
このような方向け
- 「経験者」として扱われる期間を知りたい方
- 転職を考えているが、何年くらい今の会社で働いた方が良いのか知りたい方
書いた人の経歴
中小規模のSES企業にて約20年間働いたのち、同じIT業界の派遣(無期雇用)に転職。テストからテスト設計、サーバ系の運用保守から設計まで様々な会社を転々としながら経験。SES企業の現実、良い点も悪い点も経験から分かっています。
期間が「2年以上」である理由
一般的な会社の場合、社内の評価(ランク)付け基準があります。
ランクが上がれば役職が付いたり、昇給率が上がったり、賞与に関係したりします。
一般社員内でもこのようなランクの様な基準が無いと、1年目の社員と10年目の社員が同じ賞与になってしまうため、基本的には社内規定に明記されているはずです。
もしも明確になっていない場合、社内の評価が上司の気分次第、という危険な会社である可能性が高いです。
この社内でのランク付けですが、2年目までは固定である会社が多いです。
3年目からは実力(売上)によってランクが上がっていくか、そのまま上がらずに留まるか、社内で決定することが多いです。
そのため、2年以上の期間であれば経験者として扱われると考えてよいと思っています。
経験者として評価されるその他の内容
「2年以上」という期間は目安の一つであって、当然それ以外も判断材料になります。
評価されるポイント
- 仕事内容に合っている資格(技術)取得
- リーダー(管理者)としての経験
- 一つの会社での在籍期間
仕事内容に合っている資格(技術)
職歴を書いただけでは、その仕事を経験したことがあることしか分かりません。
その仕事の中核だったのか、もしくは書かれていること、言われたことを意味も分からずに手を動かしていただけなのか。
仕事内容に合った資格を取得していれば、少なくとも業務への理解や、手を動かすだけの仕事であっても何をしたいのか分かっていたと判断されやすいです。
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リーダーとしての経験
長くプロジェクトに参画していれば、リーダー(責任者)的な立ち位置になってきます。
入社して3年目、4年目などはさすがに難しいですが、8年以上になると経験できるチャンスが来ると思います。
短い期間のプロジェクトが多く発生するような会社では、もっと早い時期に経験することもあります。
このようなプロジェクトを推進した経験があれば、経験者としてかなり高く評価されます。
一つの会社での在籍期間
「2年以上」が一つの目安ですが、一つの会社に長く在籍していれば会社からは経験者として判断されやすいです。
長くこの業界で働いていても、短い期間で転職を繰り返している場合は、本当に知識のある経験者か分からないためです。
入社してすぐにプロジェクトの中核になることが出来る方は限られており、基本的には作業者からになります。
プロジェクトの中核、またはリーダー的な位置で仕事をするためには、ある程度の時間は必ず必要になります。
作業者よりも中核で仕事をしてきた人の方が当然、知識も経験値も高いため、経験者としての評価は高くなります。
実際に転職活動を始めると(募集内容に記載されている期間)
実際に転職活動を始めると分かると思いますが、募集内容に求める経歴が記載されています。
短くて6か月、長くて2年程度を「経験がある方」として記載されていることが多いためです。
ただし、募集内容にそのように書いていても判断するのは採用する企業側です。
1年前後では「経験者」として判断されない場合もあるため、2年程度は必要かと考えています。
もしも、「未経験者」として採用されてしまうと、またその会社の最初のランクから始めることになるため年収は下がると考えた方がいいです。
さいごに(2年以上で経験者として転職が可能)
転職をする際に、2年以上の経歴があれば「経験者(キャリア)」として転職が出来ると考えています。
当然、2年という期間は一つの目安であって、それ以外の技術的な面などでも判断はされます。
最終的に判断するのは採用する企業側ですので。
そう考えると、2年以上の期間と、初級レベルの資格でも十分なので1つか2つほど取っておくと良いと思います。