運用保守

コマンドでJP1設定と結果を参照する(ajsprint,ajsshow)

保守運用業務でJP1を使用しているけど、設定や結果を参照できるコマンドが無いの?

公開されているJP1のコマンドリファレンス見てもよくわからない!

という方向けに、保守運用業務を行っていた際によく使用したコマンドを紹介します。

はじめに

私が実際に実行していたコマンドについての紹介です。

IT業界で請負業の会社に勤めており、いろいろな仕事を行ってきています。

約5年間、保守運用業務に携わっていた際によく使用したJP1コマンドを記載します。

当然ですが、様々な環境があると思いますので、コマンドの実行は自己責任でお願いします。

使用頻度が高いJP1コマンド

JP1設定の参照(ajsprint)

コマンド:ajsprint "/*"

注意点としては設定のすべてが出力されますので、JP1の設定状態によっては出力にかなり時間が必要になります。

そのため、標準出力ではなくファイル出力することをお勧めします。

ジョブネット名やジョブ名が「unit」項目と出力されるため、ajsshowコマンドを実行する際の引数確認で使うことができます。

JP1実行結果(ajsshow)

コマンド:ajsshow -g a -T {ジョブネット名}

出力結果サンプル:

C:¥Users¥user01>ajsshow -g a -T /ABCJOB/Check_JOB
AJSPATH = /ABCJOB/ 世代:1
名称         種別  状態            コード     実行開始時間           実行終了時間
Check_JOB     net   起動条件待ち      ***        ****/**/** **:**       ****/**/** **:**
AJSPATH = /ABCJOB/ 世代:2
名称         種別  状態            コード     実行開始時間           実行終了時間
Check_JOB     net   正常終了          ***        2020/01/02 14:00       2020/01/02 14:01

「T」はルートジョブネットの情報を出力するオプションのため、これを外すとジョブネット内の個別のジョブ結果が出力されます。

コマンド:ajsshow -g a {ジョブネット名}

出力結果サンプル:

C:¥Users¥user01>ajsshow -g a /ABCJOB/Return_JOB
AJSPATH = /ABCJOB/ 世代:1
名称         種別  状態            コード     実行開始時間           実行終了時間
Return_JOB    net   正常終了          ***        2020/10/10 14:00       2020/10/10 14:02

AJSPATH = /ABCJOB/Return_JOB/ 世代:1
名称         種別  状態            コード     実行開始時間           実行終了時間
XYZ_JOB       net   正常終了          ***        2020/10/10 14:00       2020/10/10 14:01
meg_job1      pjob  正常終了          0          2020/10/10 14:01       2020/10/10 14:02

AJSPATH = /ABCJOB/Return_JOB/XYZ_JOB/ 世代:1
名称         種別  状態            コード     実行開始時間           実行終了時間
meg_job2      pjob  正常終了          0          2020/10/10 14:00       2020/10/10 14:01

まとめ(コマンドでJP1設定と結果を表示)

JP1には様々なコマンドや引数が存在しています。

しかし、運用設計、JP1設計などを行う業務をしている方以外は詳細まで覚えることが難しく、また不要です。

保守運用の業務ではJP1処理結果から問題(障害)の解析、または日次の正常性確認を行うことが多いため、最初はこのコマンドを知っておけば十分と考えています。

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