40代の転職で年収が上がるのか、下がるのか気になっている方は多いと思います。
経歴や実績に自信がある方、他の人と比べてこれは負けない等の強みのある方は当然年収を上げることが可能です。
ただ、ここでは自分の強みがハッキリと言えない方に向けて記載をします。
結論から記載すると、年収をあげることはかなり厳しいのが現実です。
このような方向け
- 40代の転職で年収を上げることが出来るか知りたい方
- 明確な強みが無い方
- 40代の転職で年収がどう変わるか知りたい方
書いた人の経歴
中規模のSES企業にて約20年間働いたのち、同じIT業界に転職をした私が実際の転職活動で提示された想定年収等を基に記載しています。
40代の転職で年収が下がる理由
中規模のSES企業に在籍していた時の年収は、20年目で約500万でした。
IT業界に絞らず、全職種の40代の平均年収と比較すると少し多い程度です。
- 40~44才:432万(36万×12か月)
- 45~49才:465万(38.8万×12か月)
月収金額は「令和2年賃金構造基本統計調査」より算出
貰っていた年収は基本給の昇給や、社内の昇進昇格など20年間働いた実績に伴った額です。
その為、転職を行い新しい会社に行った場合は、何かを大きく評価してもらわないと、同じ年収は難しいです。
SES企業でずっと監視業務をしていた、作業者として保守運用をしていた、などではプラスとなる別の何かが無いと評価されません。
こういった理由から、年収を上げること自体が難しくなっています。
実際に40代転職で年収は下がったのか
転職を行って、まだ一年が経過していないため、正確な年収を出すことはできていません。
しかし、内定を貰った際に提示される想定年収と比較をすると約5%下がりました。
金額で記載すると、約475万です。
転職先はIT系派遣会社の無期雇用になります。
残業や、昇給システムが明確な為、結果としてどの程度になるのかは1年間働いて年収が明確になった際に改めて書きます。
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40代の転職で年収を下げないために
明確な強みが無い方でも、可能な限り年収を下げない方法はあります。
内定が出た際に、転職先から実際に評価されたポイントを以下に記載します。
評価されたポイント
- チームリーダーの経験(役職は不要)
- 資格の取得
チームリーダーの経験(役職は不要)
一つ目はチームをまとめるリーダー経験です。
SES企業の場合、ある程度のチーム構成で客先常駐を行います。
また、SES契約のため、客先と折衝するリーダー的な人が必要になります。
このチームリーダーの経験、客先との折衝経験は転職時にプラスに評価されます。
役職は付いていなくても問題ありません。
企業が求人を出す場合の多くは、現場で働けるスキルを持った方は当然として、同じ職場内のメンバー管理が出来る方です。
実際、私も小規模ですがSES企業で働いていた時に運用保守チームのリーダーとして客先との折衝を行っていたため、この部分は評価されました。
資格の取得
資格の取得も年収を上げるために必要です。
経験に勝るものは無いですが、資格は対外的に自分自身の知識を証明するものです。
資格の取得を行っても社内であまり評価されない会社もありますが、転職を行う際にはかなり有効でした。
勉強時間の捻出や、参考書、試験受験費などお金もかかってしまうため後回しになりがちですが、仕事に関する資格は取っておきましょう。
IT系の場合は、数多くの資格がありますが、現在あなた自身が携わっている業務に関連する資格を取ることを強くおススメします。
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例外として(今の年収が低い場合)
IT業界は他の業種に比べて平均年収が高いですが、貰っている人とそうでない人の差が激しいです。
非常に低年収で環境が悪く、経験にならないような仕事をさせる会社も多くあります。
特に2次3次受けの仕事しかないSES企業や、そのSES企業に派遣を出しているような会社です。
年収があまりにも低いと判断した場合は、転職について考えるべきです。
年齢が若ければ若い程、今以上の条件で採用してくれる会社はあります。
自社開発の会社でも、他のSES企業、または派遣会社でも多くのIT系企業があるため、年収を上げる転職先は見つかるはずです。
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例外として(経歴を評価してくれる企業もある)
転職活動を行っていると、会社が求めるニーズと自分自身の経歴、転職目的が一致して好条件の年収を提示してくれる企業が出てくる場合があります。
どのような会社かというと、SES企業や派遣会社です。
SESや派遣の客先常駐という働き方自体が嫌で転職活動を行った方は止めるべきですが、それ以外の場合は転職先として候補に入れるべきです。
しかし、40代となると現在の年収自体もSES業界的に頭打ちの金額になっている可能性が高いため、好条件といっても同じ位と考えてください。
会社によって平均残業時間や福利厚生も異なるため、総合的に考えると年収が上がった、下がったはあります。
同等の年収、といってもそこを加味して判断することが必要です。
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さいごに(転職で年収を下げないために)
40代の転職では明確な自分自身の強みが無いと年収を上げることが難しいです。
年収を上げることが転職の目的の場合は、現場リーダー等の経験や、明確な強みを現在の会社で付けた上で転職活動することが必要です。
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