40代での転職を行う場合、入社面接は遠い昔のことであり、どのような対策をしていたのかを忘れているはずです。
転職のための面接を受ける際は、会社情報を可能な限り詳しく調べるなどの準備を行い、また自身の経歴の説明をする際は話し過ぎないことを心掛ける必要があります。
このような方向け
- 転職の面接で何を話しすればよいのか忘れた方
- アピールポイントが多くあり、面接で色々な話をしたと思っている方
書いた人の経歴
中小規模のSES企業にて約20年間働いたのち、同じIT業界の派遣(無期雇用)に転職。テストからテスト設計、サーバ系の運用保守から設計まで経験しています。
転職の面接について
転職の面接で話す内容は、志望動機などの一般的な内容から今までの経歴、前職の離職理由など様々です。
独特の質問に対してはその場で考えて回答するしかないのですが、以下の様な一般的な質問に対しては当然ですが準備が必要です。
一般的な質問
- 前職の退社理由
- 志望動機
- 経歴(何ができるか)
- 希望する年収
前職の退職理由について
ネガティブな理由は可能な限り避けるようにします。
職場環境が悪かった、給料が低かったなどの悪い部分を退職理由にしないことです。
同じ業種への転職の場合は、現職ではキャリアアップが見込めなかったため、キャリアアップを目的として転職した。
未経験への転職の場合は、現職で得た経験や知識を興味のあった別の職種で活かしたいと考えた。
などです。
嘘は当然ダメですが、前向きな理由に変えて説明してください。
志望動機について
転職では、多くの求人の中から時間をかけて選び応募をおこなっています。
選定する際に明確な基準があった場合は、それを説明すればよいだけになります。
ただし、会社のホームページを見て、理念であったり経営方針については確認をしておきます。
どの会社でも通用するテンプレート的な回答では無く、他の会社との差別化が出来ている回答が必要となります。
また、転職エージェントから会社の特徴について聞くことができればより良いです。
経歴(何ができるか)について
どのような仕事を経験してきたか、具体的な数字を含めて答えることができる準備が必要です。
何人体制のプロジェクトに参加していたか、また、プロジェクト内での立場(管理者だったのか、作業者だったのか)。
作業者でも色々と経験は異なりますので、保守的な立ち位置で改修まで行っていたか、運用手順書の修正まで行っていたのか。
どの規模のシステムをどの程度の期間で構築してきたか、何台のサーバをどの程度の期間運用してきたのか。
苦労したこと、それをどう乗り切ったか等、テンプレート的な質問もあるので考えておきます。
希望する年収について
現実的にかけ離れていない金額、現在の年収を基準に考えます。
当然、年収が高ければ責任が重い位置での仕事になるため、バランスを考えて金額を出します。
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(注意点)アピールポイントは事前に整理すること
基本的な事ですが、面接は限られた時間で行われます。
今までの経歴、実績のアピールも大切ですが、それ以前に抑えておくべきポイントがあります。
ポイント
- 質問に対して回答すること
- 一方的に話過ぎないこと
質問に対して回答をすること
面接官の質問に対して明確な回答が必要です。
当然の事なのですが、話すことが得意な方や強いアピールポイントがある方の場合、回答を飛ばして言いたいことを先に行ってしまう事があります。
質問を受けた際に、一呼吸おいて質問に対する回答を先に話すことを頭に入れておく必要があります。
一方的に話過ぎないこと
アピールしたいポイントがあった場合でも、一方的に話をすることは止めた方が良いです。
面接する方の聞きたいポイントはそこでは無い可能性もありますし、もっと聞きたい場合は掘り下げた質問をしてくるはずです。
求人を見た際に、求める人材について記載があるはずですので、その内容で実績やアピールポイントがあればまとめておきましょう。
40代になると一方的なアピールは単なる過去の自慢話と取られてしまう事もあります。
面接は会話の受け答えの為、アピールしたい部分でも長くなり過ぎないように注意が必要です。
(知っておくべきこと)面接=内定ではない
書類選考を通過し、面接までたどり着いたとしても内定が出ないことは多くあります。
エンジニア職は他業種と比較すると人材が不足しているため、内定率が高いのは有名ですがそれでも落ちるときは落ちます。
それはSES企業や派遣会社の無期雇用でも同様です。
もしも残念な結果になったとしても、縁が無かったんだと切り替えをすることも大事です。
また、自身で失敗したなと感じる部分が少しでもあるなら、次の面接に向けて修正を行います。
常に前向きな気持ちでいることが大切です。
さいごに(テンプレートに対する回答の準備と話過ぎないこと)
面接ではテンプレート的な質問が多くあります。
準備ができる内容の為、過去の経歴を精査しておきましょう。
また、40代になると経験も豊富になるため、アピールしたいことが多くなってきます。
全てを話したいところですが、面接は時間が限られているため、ポイントを絞って話ができるようにまとめておきましょう。